こんにちは、マコトです。
今回は前回に引き続き私マコトがサルコイドーシスの罹患が分かった経緯について書き留めたいと思います。よろしければ前回のpart1から続いてご覧ください。
サルコイドーシスに関する精密検査(皮膚科受診)
救急総合内科でのサルコイドーシスの診断(現段階では疑い)について確定診断を出すために、まずは皮膚科を受診しました。
藤田医科大学病院においてはカルテが全科で電子共有されているようで、診察においてまず先生がカルテを見ながら足首に点在している腫れ物を観察し始めました。先生が観察を始めて早々に「これはサルコイドーシスでほぼ間違いないなぁ」と半ば当たり前かのようにつぶやきました。
ただ指定難病にも登録されている病気のため診察だけでは確定診断は出ません。そこで追加検査を行うこととなりましたがそれは
皮膚組織の組織検査
この組織検査、実際何をやっているかはやったことのある人しかわからないかと思います。私の体感を一言で申し上げると
人の肉をクッキーづくりするような型抜きをする
この表現がぴったりかと思います。
じゃあ実際に何をやったかと申しますと、まず切り取る腫れ物を選定し麻酔をかけます。この麻酔は選定した腫れ物の周囲に何か所も、また深いところまで注射していました。次に取り出してきた器具が直径1センチのパイプ状のナイフ。このナイフを切り取る腫れ物を中心としてあてがいそのまままっすぐ刺しこみ、ある程度の深さで引き抜き肉片のつながった部分をメスで切り取って摘出していました。
この時点ですでに激痛
皮膚表面は麻酔が効いていて痛みがなかったのですが、パイプ状のナイフを差し込んだ先のところで今までに味わったことのない激痛が走りました。
私「先生、めっちゃ痛いです」
先生「麻酔の効きが悪かったかな、もう少し頑張ってください」
ものの数分の処置でしたが、地獄のような感覚でした。最後に切り取った部分を縫合して終了し、1週間後に抜糸と検査結果を伝えられることになりました。
結果が出るまでの1週間の間は傷口の化膿止めの軟膏を塗り新しい絆創膏に張り替える作業をしましたが、切り取った時の痛みがフラッシュバックして手が震えながら作業していました。我ながら情けない…。
そして1週間が経ち、診察時に抜糸をし結果を聞きました。
皮膚サルコイドーシスで確定
ここで一つ確定診断が出ました。治療法については対症療法となるため、ステロイド軟膏(アトピー性皮膚炎にも使われる塗るタイプのステロイド)が処方され、これをできた腫れ物に塗るだけというものでした。
この皮膚サルコイドーシスはあっても命の危険はないらしく、あくまで「サルコイドーシスがありますよ」とわかる程度のことみたいです。(1年以上経過した現在までの経験上、そう思っております)
サルコイドーシスに関する精密検査(呼吸器内科受診)
皮膚科の確定診断が出たのち、次は呼吸器内科への受診。
診察室へ入りまずは問診が始まり、これまでの症状についての聞き取りをしてから聴診器で呼吸時の音を聞いていました。そのあとでレントゲンと血液検査の結果を見ながら説明がありました。
説明された内容についてはおおよそ以下の通りです。
①肺の付近にあるリンパ節(両側肺門リンパ節)が肥大している。
②肺に白い粒状の影が多数ある。(結節)
③血液検査での炎症の数値が健康な人の10数倍高い。
自身の肺のレントゲンの画像を初めてこの時見ましたが、素人目で見てもはっきりと影が映っていて驚愕でした。これでよく今まで何ともなく生活していたと思う程にです。
ここで2泊3日の検査入院が決まりました。検査内容は
気管支鏡下肺生検
簡単に言いますと、内視鏡を口から肺に入れて病変組織を取るものです。私は今までで入院したことはおろか、胃カメラも飲んだことがなくよくわかりませんでした。
先生に言われるがまま入院日を決定し説明を受け、また入院までに必要な検査の予約をしました。
入院までに行った検査は
①MRI検査
②ガリウムシンチグラフィー(造影剤CT)
③心電図と心エコー
となります。②の「ガリウムシンチグラフィー」について聞きなじみがない方が多数かと思いますが、これは「ガリウム」という放射性物質を少量注射し、病変部にあつまったものをCTで映し出すというものになります。もっと詳しく内容を知りたいという方はYoutubeなどで解説動画がありますのでそちらをご覧ください。
この検査は2日がかりで行われ、1日目はガリウム注射をし2日目にCT撮影となります。この検査のあとはガリウムが尿とともに排泄されますが、放射性を含む尿のため衣服への付着などには十分注意してくださいと言われました。
そして入院日当日となり、わたしは昼過ぎからの入院で病室に着いてすぐ看護師から検査へ行くように言われ検査へ行きました。検査が終わってから再度看護師から説明を受けましたが、こまめにうがい薬でうがいすることを強く言われました。経口で気管支へ内視鏡を入れるため細菌を無くしておきたいためだとのことでしたが
このうがい薬がなかなかに苦痛
うがい薬だからしょうがないのですが、独特なにおいの液体を喉奥までうがいするということで嗚咽がすごかったです。このうがいですでに涙目でした。
そして入院2日目に入り気管支鏡下肺生検当日、昼頃からの検査が決まり1時間前に点滴用のルート確保が行われ検査室前へ。ここでさらに地獄の仕打ちが…
喉奥に直接霧吹きで薬を吹き付ける
これが本当にしんどかったです。喉奥に薬の吹き付け→吐き出すのループを10数回ひたすら繰り返しそのたびに嘔吐しそうになるのを繰り返すため、ここで体力をかなり消費して検査室に入るころにはくたくたでした。
処置台に横になり心電図などの器具を取り付けられて気が付いたら意識がなくなっていました。知らないうちに麻酔を入れられていました(笑)
気が付くと病室にいて、間もなく看護師がやってきて体調など諸々の確認がありました。不思議なもので検査後というのに喉や身体が痛いことも全くなく、本当に検査後なのかと思うぐらい普通でした。現にその日の夕食も普通に食べられるくらいでした。
そして退院日になり、朝CTをとって肺に異常がなければ退院と看護師から説明を受け朝食後CT撮影へ。撮影から2時間たったころに医師から許可が下りたため退院して大丈夫と看護師に言われて退院が決定しました。ちなみにこの撮影で状態が悪いと退院日を延期することもあるそうです。
検査結果は約3週間後に分かるとのことで退院し、検査結果は
肺サルコイドーシスで確定
となりました。
あとがき
マコトがサルコイドーシスへの罹患がわかった経緯となります。
なおここでは書きませんでしたが、この後に組織検査なしで「眼サルコイドーシス」への罹患も確定します。あることがきっかけで確定するのですがそちらは次回の更新にて触れていきたいと思います。
長くなりましたが「サルコイドーシスの罹患が分かった経緯」を終わります。特に「私も同じ症状がある」といった方の早期発見への参考や病院へ受診するきっかけになればと思います。
それでは、失礼いたします。